薬膳梨楽主宰 管理栄養士の首藤真梨子です。
注意したいこと。
それは“頑張らないこと”です。
寒い時季になるとオンラインレッスンへのお申し込みやアクセスが増えます。
冷えを感じると食事でどうにかしたいという期待が高まってくるようです。
もくじ
温活はモチベーションが続きやすい
食事はすぐに効果を体感できること、できないこととありますが、
身体を温めたり冷やしたりするのはすぐに感じやすいですよね。
だから温活って実はモチベーションが上がりやすい。
なのに唯一気を付けたいのが“頑張らないこと”…?
えっ…?
実はやりすぎはマイナスになることもあるのです。
「生姜を何にでもいれます」「辛いものをよく食べます」
よく耳にします。
食べたあとの、あのぽかぽかした感じ。
ほっとリラックスさえも感じますよね。
その心地よさをぜひ大切にされてください!
辛い四川料理は温活の味方?
見てください。どの料理も赤、赤、赤!
留学中に旅した四川の屋台。
辛い物しかありません。
もう温活料理の宝庫ですよね♪
当時の私の感想は「食べるサウナ」。
つまり汗だくになりながら食べました。
何だか身体にいいことした気分♪
こんな日もあって良いと思うのです。
でもこれが毎度のこととなると話は別。
サウナに入ったあと、温泉に入ったあと、運動したあと、
ぽっかぽかになりますが、そのあと待っているのは…
そう湯冷め。
結局冷えてしまっているのです。
これを頻繁に繰り返すのは良くないかと。
私の温活失敗談
上海へ留学に出発したのはちょうど秋(2015年)でした。
皮膚の乾燥も喉の乾燥もありましたが、空気のせい、中国語の授業と予習復習のせい。
そう思っていました。
せっかくなので本場で漢方クリニックに通うことに。
先生「ちゃんと食事は摂れてる?」
私「はい、摂れてます!食堂の麺に野菜もたっぷり、パクチーもたっぷり♪」
ドヤ顔で言いました。
お昼は学食で麻辣湯という、麺や具材は自分でどんぶりに乗せて、スープの辛さもオーダーできるものが私の定番。
麺の種類も具材も色々ありました。
辛い物が苦手なのでスープは白湯でしたが、トッピング選びは栄養面も含めてできる限り気を付けていました。
先生「え?気を付けてよ。パクチー摂り過ぎたら、温まりすぎて乾燥するよ!」
パクチーは温める性質が強いので、冷えが気になっていた私は良いことしたつもりでした。
まさかそれが諸々の乾燥に追い打ちをかけていたとは知らず、ドヤ顔した自分…。
汗をかきすぎると身体の中の水分がどんどん蒸発して、お肌の乾燥に繋がることもあるのです。
秋冬は空気が乾燥していますから、特に!
四川人には辛い料理が必要
じゃあ四川の人は冷えるわ、乾燥するわ?
それとも何か必殺技が?
四川の方にはあの赤い辛い料理があっているのです。
四川は中国でも内陸にあって、湿気がこもりやすい。
身体の中も湿気を帯びやすく、辛い食べ物で発汗させて追い出しているのです。
私は辛い物が苦手にも関わらず、4日間も四川にいましたが、4日目は空港でペロっと担々麺平らげてしまったんです。
もしかしたら徐々に辛い物を身体が求めてきていたのでしょうか…?
冷え性の方が食事で大切にしたいこと
冒頭でもお伝えした通り、頑張りすぎないこと、つまり、やりすぎないことですね。
お洋服と一緒で、その時の温度で調節したいですし、その日によって冷え具合が違えば食材の効き方も違ってきます。
そこで大切になってくるのは体感。
汗だくになるのであれば、辛味や薬味の量が多いのかもしれません。
もしかしたら火照りなどで、温めない方が良かったのかもしれません。
じんわり何となく身体の中の巡りが良くなったなぁ。
そのくらいだと湯冷めのリスクも、乾燥のリスクも少ないのではないでしょうか。
ぜひ食べる時、食べた後はご自身の身体にもフォーカスされてみてください^^
※生姜湯について書いた記事もあります。良かったら参考にされてみてください→☆
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