もくじ
お店のテーマは”自然の生命をあなたの命に”
熊本県和水町の古民家“月亭”さんで会席料理のランチをいただきました。
熊本県の南関インター(注:ETC専用出口)から車で20分ほど。
(Googleマップを参考にしていただくのがおすすめです)
以前、大津町でお店をされていた頃に薬膳イベントをご一緒したご縁があり、このたび移転後のお店を訪ねることに。ようやく友人と二人で行くことができました。
(福岡寄りになり、福岡県民としては近くなったので嬉しいばかり)
野草や山菜を使った季節のお料理は味や見た目も本当に素晴らしいのですが、びっくりするのが食材を山へ海へと店主の上月さん自ら集めにいかれること。
薬膳の勉強で登場するけどスーパーではまず見かけない野草や山菜も出てくるのでテンションあがります。
その愛しい食材にじっくり手間ひまかけられた、愛情たっぷりの料理を味わってきました。
築100年以上の古民家で味わう組数限定の会席料理

大正元年に建てられた古民家を大工さん達と一緒に改装されたそうです。そのプロセスも面白いので、伺う方はぜひ聞かれてみてください。
お店の前の看板から素敵で、ドアを開けると落ち着いた温かみのある空間で食べる前からなんだか満たされます。穏やかなご夫婦が迎えてくれました。
心が落ち着くと、内臓は食べ物を受け取りやすくなりますしね◎
コースは『繊月会席(せんげつかいせき)』 3,300円(税込) と全8品以上の本格コース『三日月会席(みかづきかいせき)』 7,700円(税込)と二つあります。
品数と、『三日月会席』 でしたら一組限定となるところが違います。(2025.7現在)
私たちは1組占めしてオーナーさんとゆっくりお話ししたかったのと、“上半期お疲れ様会”ということで『三日月会席』をチョイスしました。
五感全てが満たされる一期一会の季節の品々
季節、気候で手に入るものが変わってくるので、お料理も一期一会です。
前菜から驚きの連続
前菜はフルーツの白和えでした。

フルーツはぶどう、ブルーベリー、すもも。
上に乗っている桔梗との色合いもきれいです。
ほんのりきいた酒粕の風味が大人の味でした。
そしてとうもろこし豆腐。

とうもろこしは今や冷凍などで年中食べようと思えば食べられますが、やっぱり生から調理したものが美味しいですよね。胃腸やむくみをケアするので暑いこの時季にぜひ摂りたいお野菜です。
とうもろこしの甘みとスルっとした食感が優しい。
お椀の蓋も素敵です。月亭さんの“月”が入っています。

月亭さんと言えばこの“六角膳”!
品数だけでもすごいですが、一品一品にかけられた手間、知恵はとてつもないものです。

前菜の解説だけでもとても濃いお話しが聞けました。料理名の言われ、こだわり、食材が手に入った経緯など…。より目の前のお料理が愛おしくなってきます。
どれも優しい味付けで素材の味も生かされつつ、でもちょっとアクセントをつけているものもあり、楽しめました。次はどれを食べようかなと悩むのも楽しいです。
友人が「この中でどれが一番美味しかった?」と聞いてきましたが、え!この中で1位を決めないといけないの?と正直困りました(笑)もちろん決められませんでした。
ちなみに手前から2列目の左から2番目の料理の上にある薄い黄色の細めのものは“金針菜”といって薬膳食材でよく使われます。リラックス、安眠効果が期待できると言われています。
器や添えてある植物も温かみがあり、品数以上に満たされるものがありました。(品数がまずすごいのに)
旬の魚と肉料理
その後はお魚料理。

鮎と言えば塩焼きか甘露煮のイメージでしたが、とても美味しかったです。添えてある緑のものがつけだれにも使われているのですが、名前はまた忘れました。ピリッと辛みを感じるのですが、いいアクセントに感じました。
もちろん鮎も釣りにいかれたもの。

そしてお肉料理。

野イチゴと桑の実の黒酢酢豚です。桑の実はスーパーフードで“マルベリー”と言われていますが、“桑椹(そうじん)”という漢方薬でもあります。不眠、めまい、早発性白髪、便秘などに良いと言われています。
まさかここで酢豚が食べられると思っておらず、またベリー類との組み合わせにテンションが上がりました。お肉がとても柔らかくて、ベリー類と黒酢もマッチしています◎
汗をたくさんかくこの時季は酸味のあるものが良いですし、豚肉も潤いを与えてくれます。
美味しさを追求していると、自然とその時の身体に良い組み合わせになっていくなぁと思います。
お花との色のコントラストもきれいです◎
お次は茶碗蒸し。

上にはムクゲという花が添えられていて、シャキッとして少しオクラが持つようなぬめりがある食感がちょっと野菜みたいでした。中の具はこれが入っているんだ~という楽しみもありました。(なので内緒にします(笑))
そしてごはんとおみそ汁、お漬物です。
ホッとします。

デザートは念願の一品
デザートは杏仁豆腐です。

月亭さんの杏仁豆腐、ず~っと食べたかったんです!(7年越し)
杏仁豆腐と言えば杏仁豆腐の素や杏仁霜からも作れますが、あの特徴のある風味はもともとは杏仁→あんずの種の内側の白い部分の核で、こちらも漢方薬の一つです。
初めて上月さんにお会いした時に「杏仁豆腐は種を潰すところから作っています」と伺い、ぜひ食べたい!と思っていたのですが、あんずも旬のもの自然のものですので、私がお店に伺うタイミングでは出会うことができなかったのです。
その時の食材・お料理との出会いが月亭さんの醍醐味です。
雑味の無いマイルドなお味でした。
せかせかした日常から解放されるようにゆっくりとお料理を出してくださるので、ぜひ時間にゆとりを持って訪れて、存分に今を感じていただきたい場所と時間です。
今ここにある季節や出会いの恵みを一皿一品に表現
冒頭にもいいましたが、月亭さんのお料理は材料を集めるところから店主の上月さん自らがされています。美味しいお料理を食べられるお店はたくさんあるけども、自然の中で食材を集めるところから始まるお店はなかなかないと思います。
普段そのプロセスに対して想いを馳せる時間をなかなか作れていないので、自然への恵みとこうして食材を運んでくださる方に対して、ありがたみを感じました。
「いただきます」「ごちそうさま」の本当の意味を体感する機会になりました。
その土地で採りたての旬のものをいただく、本来当たり前だったはずなのに今では逆に難しくなってしまいました。
穏やかな店主夫婦の愛情と熱い想いが伝わるお料理に、心も五感も満たされ、忘れていた何か、忘れてはいけないもの、を思い出させていただいたと思います。
こういう方におすすめ
・料理だけでなく器や空間も含めた“体感”を求める方
・自然の恵みを存分に味わいたい方
・野草や山菜、珍しい食材に興味がある方
・心と体を癒す時間を持ちたい方
・大切な人とゆったりと食事を楽しみたい人
店舗情報・アクセス
店名:月亭(つきてい)
住所:〒869-1231 熊本県玉名郡和水町上板楠1355−1
アクセス:九州自動車道 南関IC(ETC専用)または菊水ICより車で約20分ほど。
駐車場:あり
営業時間:12:00〜(不定休)完全予約制でランチのみの営業
*自然の恵みを調達するのにお時間をいただきたいので3日前までの予約
電話番号:070 – 9128 – 2355
公式サイト:https://tsukitei.studio.site/
Googleマップ:
〈管理栄養士×国際薬膳調理師のグルメレポート〉
美味しいだけじゃない!管理栄養士×国際薬膳調理師である私のツボが刺激されたお店をレポート!
例えばこのようなお店(一つ当てはまる場合もあれば、いくつもあてはまる場合も◎)
・安心安全な材料を使っている
・地産地消を心がけている
・旬を感じる
・油物や炭水化物に偏り過ぎない
・女性も一人でサクっと入りやすい
・出張時にありがたい!夜でも定食や一人ポーションで食べられる
・料理人さん(お店)のこだわりを感じる
・その土地に行ったらぜひ寄ってほしい
・コスパよく品数を食べられる
・お店の方の気配りに心温まる
・お腹だけでなく心も満たされる など
お読みいただけると嬉しいです^^
今までのグルメ投稿
福岡(一例 野菜たっぷりの朝食イタリアン、福岡に旅行に来た時におすすめの居酒屋 など)
九州(一例 佐賀の優しい材料で作られたケーキ屋さん、熊本の本格豆花店 など)
その他 (一例 北海道スイーツお取り寄せ など)
レポートを書いている人★
薬膳梨楽のHPで食べレポを書く理由★
普段のごはんについては→薬膳梨楽Instagram



















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