もくじ
相手への前提とは
“相手への前提”
先日も同じタイトルで書いたけど、
前回は相手視点での話。
今回は私視点でのお話。
相手への前提って、相手をどういう存在に捉えているかのこと。
例えば同僚を、シンプルに同僚と思うか、それとも友達と思うかで、気持ちやそれに伴う言葉かけや行動も変わってくるのでは?友達と同じ職場で同僚だとやりづらくなるパターンって、その前提に原因があるのかもしれないですね。
給食現場で働いていた時の人間関係の悪化
新卒で給食会社に就職して、病院の食事に関わる調理も含めて諸々の業務を経験を積んできた。
食事に関わるメンバーは管理栄養士・栄養士と50〜60代の調理員さんで構成されているケースがかなり多い。
管理栄養士・栄養士は一人のパターンが多い。
親かそれより歳上のメンバーに囲まれて働く日々。
新卒で何も分からない時期は、
ただ誠実に仕事に取り組むだけで可愛がってもらえた。
“仕事を教わる先輩”という前提でリスペクトの眼差しだったし、
謙虚な気持ちで働いていたと思う。
でもそんな気持ちも次第に薄れるようになる。
新卒の年末に先輩の管理栄養士の方が異動になり、
私が責任者をすることに。
初めてのお正月から責任者かよ?と
本気で断り続けた。(スルーされたけど)
でもそんな状況だからこそ調理員さんたちはたくさん協力してくれて、コミュニケーションもあった。
が、それも初めだけ。
稼働していくうちに責任にプレッシャーでピリピリ、
仕事は思うように進まなくてイライラ。
管理栄養士・責任者の立場もわかってほしいと思う反面、現場からは反発。
食事のクレームまで頂いてしまい、
調理師さんは、私の献立作成スキル不足を主張。
私は自分のスキル不足、管理不足を認めつつも、調理師さんの調理センス不足も主張。
こうして調理員さんとの関係はギスギスに…。
当時の周りの人への前提
当時周りは敵と思いながら働いてたな。
つまり前提は「敵」。
となると、掛ける言葉も行動も攻撃的に。
自分もしんどいし、みんなにとっても働きにくい職場環境だったと思う。
少しずつ自分のペースが掴めて、
やっと周りが見えるようになった頃に、
ようやくチームで食事を作っている感覚になれた。
その時は前提が「仲間」になったんだと思う。
私が忙しい時にフォローしてくれたり、
一番年下だけど責任者だからって立ててくれたり。
そして作る食事がもっと美味しくなった。
当時は私の熱意が伝わったのかなと思ってたけど、
今思えばそれ以上に自分の調理員さんへの前提が変わったのが大きかったと思う。
今思えば
その頃“相手への前提”って概念は無かった。
でも同じメンバーでも人間関係が良くなり、
仕事のクオリティが上がった。
この経験は自分の自信に繋がったな。
人間関係で悩んだ時は、相手への自分の前提がポイントだと今になって腑に落ちた。
私のように「敵」認定するのは悪循環。
かと言ってゴタゴタしている時に急に「仲間」なんて思えもしない。
前後を考えずにその瞬間の相手にだけフォーカスするのがファーストステップなのかなと思った。
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