ぷりっとコリコリした食感が美味しい黒きくらげ。
でも出番が少なかったり、外食でしか(それも結構限られたメニュー)食べなかったりというお声をよく耳にします。
きくらげは嬉しい効能をたくさん持っているので、もっと身近に感じてほしい食材の一つです。
もくじ
栄養学的には
免疫機能に関わるビタミンD
黒きくらげに含まれる栄養素で特に注目したいのが、ビタミンD。免疫機能を高めたり、カルシウムの吸収を助けたりします。また幸せホルモン“セロトニン”が作られる時にも関わるといわれています。
ビタミンDは日光浴で体内で作られますが、冬は日光を浴びる機会が減りがち。ぜひ食べ物からビタミンDを摂っておきたいです。
食物繊維の一種β-グルカン
もう一つ注目したいのが、食物繊維の一種、β-グルカンです。食物繊維なのでお通じに良いのはもちろん、白血球などに働きかけて免疫機能を活性化させるともいわれています。また血糖値の上昇も緩やかにしてくれます。
あと鉄も含まれているので、貧血の予防・改善にも繋がります。
薬膳では
今度は薬膳の視点で。
きくらげは血を補ってくれます。血を補う意味は貧血対策だけにとどまりません。
それ以外にもドライアイ、皮膚の乾燥対策にもなります。オイルやクリームを塗っても落ち着かない乾燥は、実は血不足が原因かもしれません。
また血がサラサラに浄化するように働きかけるので、生活習慣病予防にも◎
冬は黒い食べ物で老化に関わる“腎”をいたわりたい時季。黒きくらげもこの時季お勧めの食材の一つです。
免疫、腸、乾燥、腎へのアプローチ、今の時季黒きくらげを食べない理由はありませんね。
実は白いきくらげもある
きくらげというと黒のきくらげをイメージされることが多いですが、実は白のきくらげもあります。
ビタミンDやミネラルは黒のほうが多く含まれますが、白に期待できるのは潤い力。黒は血を補うことで潤いを与えますが、白はぬめり成分で潤してくれます。水分不足、空気の影響による乾燥に対して得意なのは白というところでしょうか。
長時間煮るとトロっとなるので、中国ではデザートでも使われます。
おススメのひとつは骨付き肉でスープにいれること。
骨からしっかり出しをとろうという時に白いきくらげを入れておけば、トロトロになりお肌に良いことしているような丁寧な気持ちになります。なんせ数十分ではトロトロにはなりません笑 トロトロ目指すなら1時間半は見ておいたほうが良いと思います。
もちろんトロトロにしなくても、歯ごたえがありますし味に癖もありませんから美味しく食べられます。
ラーメンや八宝菜だけではもったいない
黒きくらげというと、ラーメンのトッピングや八宝菜の具材…?
でも味も香りも主張がないので、何に使っても良いと思うのです。
上海に住んでいた頃は、白黒コンビが冷蔵庫の野菜が空の時の救世主でした。サラダや付け合わせを添える感覚で使うことも多かったです。
寒い季節であれば、お鍋の具材にもおススメ!火鍋のような味にパンチのあるお鍋の具材にも合いますよ。
シンプルに卵やお肉と炒めても美味しい◎
小鉢であれば春雨の酢の物にプラス、ごま油で風味付けしたナムル、佃煮、サラダのトッピングなど他のきのこと同じ感覚で使うと使いやすいと思います。
パスタに入れたりもしています。
炒めて良し、茹でて良し、煮て良し◎
熊本の水上村のAGRIHANDさんが色々とインスタでレシピを上げられていますので、こちらも参考になります。
今こそ嬉しい働きがたくさん
栄養学の観点からも、薬膳の観点からも冬に嬉しい働きをしてくれる黒きくらげ。(もちろん年中取り入れるのが一番◎)
乾燥したものであれば、一年を通じて手に入るし、日持ちもするので、ぜひ常備アイテムのひとつに仲間入りさせたいところです。
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