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もうすぐ2023年
年末年始はいつも食べないようなものが並ぶので、ついつい食べ過ぎてしまいがち…。一年に一度なので、この時くらいは良いかなとも正直思うのですが、(←甘いですか笑?)胃もたれしてしまうとしんどいですよね。
食後に心地よい満腹感でいられるように、今の時季に美味しく食べられて消化を促してくれる3つの食材を紹介します。
ちなみに薬膳では消化を助けてくれる効能のことを「消食」「消積」と言います。食べたことを無かったことにしてくれそうな心強い言葉です。
大根
大根は消化酵素をもっています。含まれる酵素によって何を消化できるかは変わってきますが、大根は糖質・たんぱく質・脂質すべての消化酵素が含まれているのが魅力的。
ですのでお餅を食べる時、お肉・お魚を食べる時、揚げ物など脂っこいものを食べる時、どれと一緒に食べても効果が期待できるのです。
酵素は加熱するとその働きが失われてしまうので、酵素を活かしたい時は大根おろしやサラダなど生で食べましょう。
大根おろしは添えるのが鉄板ですが、酢やポン酢などでうっすら味付けてコーン粒やかいわれなどを入れると、もうそれでさっぱりした一品になります。
大根サラダであれば、かつお節や海苔、カリカリに炒ったしらす干しを乗せると美味しいし、栄養価をアップできます。ボリューミーなメニューの中に大根サラダがあれば、箸休めのようなさっぱりできる嬉しい存在ではないでしょうか。
(おせちになますがあれば大根かぶりになるので、別のタイミングでメニューに入れられてみてください。)
ただし薬膳では生の大根には冷ます性質があるとされています。胃腸が弱い方やお腹の冷えが気になる時は加熱することをおすすめします。加熱しても胃の気の流れを良くする働きはあるので、つかえ感を防いでくれます。温かいおそばに大根おろしを添えたり、お味噌汁など汁物の具材にすると手軽に取り入れられますね。
かぶ
かぶは糖質を消化する酵素をもっています。ですのでお餅、ご飯など炭水化物をたくさん食べる時に良いです。
かぶは温める性質があるので、冷えが気になる方にも取り入れやすいです。冷えやすい方は内臓の働きが落ちていることも考えられるので、身体の中から温めてあげることは大切です。
生であればおろすのも良いですし、酢のものも美味しいです。煮たり焼いたりして甘さを引き出して食べるのも胃をいたわってくれるので、胃が弱っている時にも頼りになります。
ちなみに二十日大根もほぼ同じような働きをするとされています。
かぶのすごいところは補五臓といって五臓すべてをいたわるところ。年末年始の準備で疲れた時は胃腸だけではなく他の部分も疲れていると思います。そんな時にもおすすめです。
ぜひ葉も炒め物などで使ってください。鉄も入っていますし、βカロチンも炒めると吸収が良くなります。胡麻やしらす干しと一緒に炒めるのも良いですね。
ゆず
ゆずの癒される香りが気の巡りを良くしてくれます。胃腸がちゃんと働くためには気の巡りは大切なので、ぜひ香りを活用したいです。かぶの酢の物の風味づけや、焼いたお肉やお魚に絞っても美味しいです。皮を千切りにしたり、おろしたりしたものも加えるとますます香りがよくなります。ゆず胡椒がおうちにあればそれを活用するのもいいと思います。
絞り汁をお湯で割るとさわやかで温まるドリンクになります。今年の冬至はゆず湯に浸かりませんでしたが、カフェに行ったときにカフェ自家製のゆずシロップのお湯割りを頂きました。飲むゆず湯も良いと思いますよ。
ちなみにゆずは解酒毒という働きも持っているので飲み過ぎた時にも頼りになります…笑
食べることは楽しもう
たくさんの料理を目の前にした時にうまく調整できるなら、それに越したことは無いのですが、やっぱり食べることは楽しみたいです。
あー、仕事もないのにこんなに食べてしまった。
運動もしてないのにたくさん食べちゃった。
多少こういう気持ちは出てくると思いますが、ここにあまりに浸りすぎるとますます消化は鈍り、食材の栄養も受け取りにくくなります。
せっかくの新年なので食後は気持ちよく“ごちそうさま”と言えるように、胃も心地良くいたわりたいです。
使いやすい3つの食材なので年末年始の買い出しの時にぜひ一緒に買っておくことをおすすめします。
健やかなお正月になりますように。
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