薬膳を学んだ理由

腑に落ちない。だけど必要な気がしたから。

薬膳」という言葉を初めて耳にしたのは大学生の時でした。
その時の本音…
・なんでわざわざ薬をいれて不味くしちゃうかな…
・料理と薬別々に摂れば良くない?
こんな感じで全く興味が持てませんでした。

それから随分と経ってユーキャンのCMで薬膳の資格講座を目にしますが、気持ちは変わらず。

気持ちが変わったのは、クリニックで受けた食事のアドバイスがきっかけでした。

ハードワークで身も心もヘトヘトでクリニックへ。
先生に「あれとこれ、こうして食べてみて」とアドバイスされましたが、栄養学的な観点で解釈しても、何でそれを勧められているのかわからない。全く腑に落ちませんでした。

「これは身体を温めます」「何でですか?」そんなやり取りが続き…
そして言われました。「これは薬膳の考え方だよ。あなたの専門の栄養学とはちょっと切り離して考えてほしい。」


昔の私なら腑に落ちないものに興味は持てなかったと思います。
でも不思議とその時は、腑に落ちないなら腑に落ちるまで知りたい。そう思いました。
なぜなら勧められたものが肉や野菜などスーパーで買っている食材や家庭料理だったのです。

薬膳=薬ごはんじゃない?
それなら!と薬膳を優しくかみ砕いた本を買って、それを持って薬膳レストランに食事に行って。(数年後そのレストランで働きました。)

ずっと数値や成分などで食べ物を捉えてきた私にとっては、〇〇だからが無いのがすごく新鮮。
例えば、豆乳は温めもしないし冷ましもしない。でも豆腐は冷ます。その理由についてわざわざ考えません。
そして本には冷えやお肌などへのアプローチについて書いてあり、当時冷えで悩んでいたので、薬膳に託してみたい気持ちになりました。病院勤務でずっと治療食にフォーカスしていたので、違ったベクトルで食に向き合うのはとてもワクワクしました。

学び続ければ「〇〇だから温める、冷ます」というような答えを得られる訳ではありません。(傾向は掴めますが)
でも、大きな気づきが得られました。
・長い年月での膨大な人体実験の積み重ねだからこその信頼。
・何が良いか、何が悪いかは食べる人の身体によって違うこと。

ゆるい気づきと思われるかもしれませんが、お陰で私の食への向き合い方が柔軟になりました。

私自身腑に落ちないところから始まっているので、薬膳…薬ごはん、薬膳…なんか怪しいという方の気持ちは本当にわかります。
その経験がレッスンをするうえで役に立っているので、しっくり来ない方もぜひ一度レッスンにお越しください。

薬膳を遠ざけるのは、それからでも遅くはないですよ^^

薬膳梨楽




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