少し前に参加した栄養の勉強会のテーマが「乳酸菌サプリメント」でした。サプリメントのメーカーの方のお話でしたがゴリゴリとサプリのお話が続くわけでは無かったんです。
「まずは五感を使いながら食べることからしましょうよ」
「食べるものを意識しても食べ方はあまり意識されてないと思います」とのこと。
とても共感しました。
こういうこともしっかり話してくださるサプリのメーカーさんは良心的だと思いますし、きっとそこを大切にされている方にサプリの効果を感じられたのでしょう。
乳酸菌サプリは腸内環境を良くしたくて飲むと思うのですが、(そして腸内環境を良くしたい目的もあるでしょう)乳酸菌を腸に届ける、そこだけ意識すれば良くなるわけではないと思います。
食べ物が腸に届くまでに口→胃→…と通過しながら消化されていきます。
でもちゃんと噛んでいなかったり、胃がちゃんと動いていなかったりすると、食べ物が未消化の状態で腸に届いてしまいます。乳酸菌はその未消化な状態を解決するためのアイテムではないので、未消化なことによるトラブルが起きてしまいます。アレルギーの原因にもなりえますし。腸が受け取れる状態で届けることが大切。
料理を見てまず五感で感じることで、胃の準備が始まるとのこと。
あとは雰囲気の良くない環境で食べると、リラックスできないので消化に必要な唾液、胃液も出にくくなる。
食べ物を口に入れる前から消化は始まっていると言えますね。
いくら栄養価バッチリのごはんを食べても、スマホ触りながらだとごはんを五感で感じていないし、リラックスして食べられないシチュエーションであれば胃が働かずにうまく消化されない。
腸は大切ですが、実は腸に届くまでも大切。
中医学でいえばこの表が五臓の助け合いを教えてくれます。(五臓に腸は入っていませんが、他の臓器と助け合うことは同じです)
どれか一つの五臓ばかり働きすぎたり、弱ったりしてしまうと、結局他の五臓の調子もデコボコになってしまいます。
ごはんを用意するところから腸活は始まっていると言っても過言では無いと思いました。
まずは五感を使いながら食べること
食べ方についても見直してみること
私もつい忘れてしまうことがあるので、良い気付きになりました。
ちょうど2月のマイごはんラボのテーマが腸だったので、すごく響きました。
腸について幅広くまとめた本はこちら。食だけでなく身体を動かすことについても書かれています。
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