「この冬はしもやけができなかった」
マイごはんラボの受講者の方から嬉しい報告をいただきました。
もくじ
しもやけの原因
そもそもしもやけの原因は、血行不良×むくみと考えられています。
むくみやすい体質に冷えに伴う血行不良が相まって、赤くぷっくりとなってしまうのです。
血行不良は冷えやストレス、血不足などが原因に、むくみは消化機能の弱り、栄養不足、身体の中の水の巡りが悪くなることなどが原因になります。
彼女は血行不良、消化機能の弱りは気になっていました。
しもやけを克服した食養生
日々のごはんで実践されたことを聞いてみました。その中で特にしもやけ改善に繋がったのでは?と思われることを紹介します。
飲み物を変えた
彼女はコーヒーが大好きなのですが、レッスンで紹介した薬効のあるお茶に変えていったそうです。
コーヒーは身体を冷ますといわれています。
実は温める説と議論が分かれる話なのですが、私の体感としてはコーヒーを飲むと身体が冷やされる感覚があります。
議論の結果を追うよりも、自分の身体はどう感じているかにフォーカスするほうが大事だと私は思います。
とくによもぎ茶を飲んでいたそうです。よもぎはお灸の材料に使われたり、よもぎ蒸しとして外用でも使われますが、食用でも素晴らしい働きをしてくれます。
よもぎの葉はよく道の駅にも売られているので、気になる方はぜひ。
こういったパウダーも葉ごと摂ることができるので、おススメです。
よもぎの働き
・血を補ってくれる(補血)
・身体を温める(温経)(散寒)
血が増えることで、そして身体を温めることで血行を促すことができます。
・湿気を追い出す(化湿)
湿気が身体にたまると、むくみの原因になります。
血行不良×むくみにコツコツとアプローチできますね。
単純に大好きなコーヒーを止める!ことばかりを意識するとしんどかったと思いますが、飲み物は薬膳茶を楽しんでみようという気持ちで取り組めたことが自然とコーヒーが減っていったポイントですね。
また飲み物が変わると、それに合う食べ物が違ってくるので、食べるものも変わっていたと思います。
雑穀をプラスした
他には、はと麦を白米に混ぜていたそうです。
はと麦の働き
・水の巡りをよくする(利水)
むくみは身体の中の水分が特定の場所で滞ることで起きるので、巡りは大切です。
・消化吸収機能を高める(健脾)
消化吸収の働きをするのは五臓の“脾”。彼女はその脾が弱りやすかったようです。
脾が弱ると栄養の吸収も悪くなるし、水分の巡りが悪くなるのでむくみやすくなります。
はと麦をコツコツ食べ続けたことで、脾の働きが高まってきたと思われます。
暖かい季節も養生していた
体質や症状はすぐに変化を感じられないものも正直あります。
【冬病夏治】と言って、“冬の病気は夏に治療する”という言葉があります。冬に冷えなど不調を感じるからといって、冬になって養生したのでは遅いのです。
彼女は夏の暑い時からできることをコツコツしてきたそうです。
※同じ症状でも、原因は人それぞれで同じとは限りません。今回実践されていた内容が合うかどうかは原因や体質によって異なります。
食材は薬のように強い作用はしないので本当コツコツコツコツだけど、やっぱりごはんはちゃんと身体で働いてくれます。
彼女はしもやけを治そうと思って食養生したわけではありません。自分の体質に合わせて養生し身体のベースが整ってきた結果、しもやけを克服できたのです。
今まで当たり前だった不調がいつの間にか落ち着いていたことは私も経験してきました。ある日突然「あれっ?」て気が付くんです。
得た知識を実践に移す行動力、そしてそれを継続されてきたことにリスペクトを感じます。
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